『文人華』とは
煎茶の花。
その中には「盛り物」があり、
” 花を盛る、季節を盛る、言葉を盛る ”といわれ、
材料は花のほかに、野菜、果物を合わせ盛る。
中国・南画のモチーフからきている古典雅題もあれば、創作雅題もあり、
定められた型に当てはめて盛るのではなく、
その材料を生かし、表現していくところに面白さを感じます。
「異客同室」
同じ部屋の中で違ったものが存在する
「我は我、君は君、されど仲良く。」
「冬」 菜の花、金柑、節分の豆
「春」 桜の枝
桜の枝には、友からの便りが枝に巻きつけてある。
春風の良い知らせ。
「夏」 果物、野菜
左に、去りし冬を惜しむかのように冬を盛り、
中心に、春を迎える喜びを盛り、
右に、来るであろう待ちわびる夏を盛る。
野菜、果物、花の三種盛りである。
台の和紙三枚は、
上から、うぐいす色の「春」
中は、黄色「土用」 辰年を意味する。
下は、大いなる大地を表す。
奥に飾る「梅いちりん」の書は、
八王子在住:吉沢和子先生の書であります。