「西方見聞録」デンマーク編 2015年9月26日~10月4日
余談であるが、私が以前、船の旅をして驚いた事。
北に住む白人は風がビュンビュン吹く屋外で、夕方でもジャグジィーで笑いながらお酒を飲み。
私達黄色人種は、それを見ながら寒い寒いと言って横目で見ながら部屋に入り、赤道近くの肌の色が濃い人たちは室内から出ないという、それは地球の分布図の様に興味深く思った記憶があります。
またフランス人の団体が夕食になると2,3時間ワインを大量に飲み食べ笑い、男性は半ズボンをはき、まるで酒を飲む子供の様に旅を楽しんでいました。
毎日その様子を注意深く見ていると、彼彼女らはその時間誰一人トイレに行くために席を外すことはなかった。
後日その話をスウェーデンの外資系の会社に勤務している知人に聞いてみた。
すると彼らは膀胱の大きさも違いアルコールや油を分解する酵素の量も日本人とは違う。
だから二日酔いの話は聞いたことがない。との事。
研修中に中能さんが「この国は間接照明です。」と云われた。
瞳も日照時間と関係しているように思う。
日差しの強い地域では黒い瞳で目を守り、光の少ない地域では瞳の色は薄い。
だから室内の照明も直接照明は必要ない。
肌の色も紫外線の強い地域は濃く、弱い地域は薄い。
肉食の人達は腸の長さが短く足が長い。
草食系の民族は繊維質が多いので腸が長く足が短い。
挙げていたらきりがない。
人間に限らず生き物はその風土で生き抜くための機能が備わっていると思う。
ここでいつも私が感じることは、相手との違いを知りそれを認め、自分の力量を広げる事。
同じ日本人同士でも考えが違うのに、環境が大きく違う国々では身体の機能も表現の方法も違う。
グローバル化した現代にとって身土不二があって、それぞれの足元の個性を「その国のらしさ」、「その人のらしさ」を育てていくことが大切で、「暴力や権力で破壊し続けるその国らしさ」の表現の虚しさからもう私達は卒業したい!!
「話し合いや議論の大切さを根気よく学習する教育」
それこそが今の世界に求められていると思う。
それには大人が大人でありたい。
暴力で表現するのは子供だ。
それを諭せる人でありたい。
それを今回の研修でデンマークという国から学んだ。
・・・続く